公募研究

反応集積化が導く中分子戦略:高次生物機能分子の創製

領域略称名中分子戦略
領域番号2707
設定期間平成27年度~平成31年度
領域代表者深瀬浩一
所属機関大阪大学大学院理学研究科

低分子と高分子の中間に位置する中分子域(分子量500〜3000程度)の化合物は、医薬・農薬などの生体機能分子として注目されています。中分子は、天然物、糖鎖、ペプチドなどからなる化学的に多様な分子群であり、多点相互作用に基づく厳密な分子認識と、複数の機能を統合的に発揮できることが特徴です。

一方で、その構造の複雑さ、合成に必要な多段階、合成の難しさなどが中間分子の利用を阻む要因となっています。そこで、本研究領域では、革新的な合成戦略と高次反応集積化により、生体機能性中間分子の高効率合成を実現し、高次機能性中間分子を創製して、生体機能性分子の開発に新しい領域を開拓することを目的としています。

このため、以下の研究項目を「計画研究」で推進し、2年間の研究課題を募集します。1年間の研究プロジェクトは募集しません。また、1年間の研究課題は公募対象外であり、研究委託先が選定されない場合があります。

公募研究の採択予定件数は約30件、応募金額は1件あたり300万円を上限とします。

研究項目A01では、糖鎖、核酸、ペプチド、脂質などの生体機能性中間体の合成、錯形成による機能集積型中間体の創製、π電子系化合物を用いた新規生体機能性中間体の創製に取り組みます。

A02では、天然物などの生体機能性中間分子の高効率合成に取り組みます。

A03では、マイクロフロー合成による連続反応プロセスの開発、多段階合成のための実用的な反応の開発を行います。様々な反応物、触媒、活性種を用いたフロー反応開発、触媒の固定化、官能基選択的・位置選択的合成反応、フロー反応装置開発などを検討し、反応連鎖に伴う諸問題の解決に取り組みます。

研究内容の詳細については、ホームページをご参照ください。

研究項目応募上限額(単年度)採択目安件数
A01高次機能中分子の創製300 万円10件
A02生物機能中分子の高効率合成300 万円10件
A03反応集積化の高次化300 万円10件
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